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2009年9月14日 (月)

JALの提携検討について

JAL日本航空が、アメリカの航空会社デルタ航空と
提携するとの新聞記事が出ました。そして、同じ
アメリカの航空会社アメリカン航空も提携に名乗りを
挙げて。にわかに流動的な様相を呈してきました。

現在、JALは数ある航空連合(アライアンス)の中で、
ワンワールドの一員。ワンワールドのアメリカでの
加盟会社はデルタ航空ではなくアメリカン航空です。

アメリカン航空にとっては、裏切り行為に見えるでしょう。
それでもデルタの名前が出てきたのには、足元を見た
ということのようです。日経新聞によると、現在、
日米の政府間では国際的に航空市場を開放し合う
「オープンスカイ」交渉が進んでいるそうで、その暁には、
ワンワールド加盟の日航-アメリカン航空、スター
アライアンス加盟の全日空-ユナイテッドでより強い
提携が進み、デルタ航空はつま弾きにされるだろうとの
憶測があり、デルタ航空側は危機感を募らせていた
そうです。

デルタ航空との提携には、国交省の意向が強く
はたらいたとのことで、アメリカン航空からも良い
条件を引き出そうとする、巧妙な戦略なのでしょう。

そもそも、航空連合を巡っては、いち早くそのメリットを
考えた全日空が、1999年にスターアライアンスに加盟。
日航は、長く単独路線を貫いてきましたが、2007年に
ワンワールド加盟。かなり遅れたとの印象で、対応が
後手にまわったとの感は否めませんでした。

このような連合・提携の動きは、航空会社が世界的に
構造的に儲からない体質になってしまったためです。
現に、デルタ航空もユナイテッド航空も、過去には
破産法11条適用した会社、アメリカン航空も破産
寸前まで行った会社です。

よって、デルタ航空にしてもアメリカン航空にしても、
日航との提携は、「弱者連合」といわざるをえません。
必要な資金は数千億円にのぼるそうで、これに
対して、両社どちらにしても出せそうな出資は
数百億円だそうで、これだけを見ると正に「焼け石に
水」でしょう。

そこで、足し算・引き算だけではない、相乗効果を
いかに出せるかですが、ワンワールドを脱退してまで
デルタ航空に乗り換えるという荒療治は、明らかに
リスキーだし、一旦打診したデルタ航空を断って
元鞘であるワンワールドに残るにしても、元々ジリ貧
であるのに加え、デルタ航空・アメリカン航空とも
何らかのしこりが残るのは避けられないでしょう。

日航といえば、以前はいつも、必ず労働組合の
反発というのがセットでしたが、今回それがないのが
非常に気になります。敢えて労組が発言を控えて
いるのか、敢えて報道を控えているのか。
どういう思惑がはたらいているのか、非常に不気味です。

今回の提携話しがのちに日航崩壊の序章だった
とならないよう、この猛烈な逆風を跳ね返しての
復活を祈る限りです。

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